先日の研修修了式の中で
平成31年度 ベスト研修医賞の発表がありました.
ローテーションした各診療科からの評価と,年度末に行う診療科と病棟からの投票の結果により,2年間でもっとも活躍した研修医を“ベスト研修医”として表彰しています.
今年,ベスト研修医賞に輝いたのは…
この学年のリーダーも務めたK医師です.
K医師は受賞のあいさつで,★愛知県,名古屋で初期/後期研修を考えている医学生/研修医のみなさんへ★
当センターは,実り多き充実した研修生活が送れるよう,教育熱心な指導医と事務担当がチームとなって初期/後期研修医のみなさんを積極的にサポートしています.
https://nagoya.hosp.go.jp/interndoc-jr/
日頃の研修や勉強会の様子など当院の研修を体感いただけるような記事や,病院見学,説明会,採用活動関連の情報を随時発信してまいります.
興味のある方はのぞいてみてくださいね...φ(´ω`。)
先日の研修修了式の中で
平成31年度 ベスト研修医賞の発表がありました.
ローテーションした各診療科からの評価と,年度末に行う診療科と病棟からの投票の結果により,2年間でもっとも活躍した研修医を“ベスト研修医”として表彰しています.
今年,ベスト研修医賞に輝いたのは…
この学年のリーダーも務めたK医師です.
K医師は受賞のあいさつで,3月19日夕方,
救急集中治療科の金原先生による研修医のための勉強会
「大切なモノの明日を守るために ―東日本大震災から10年目の節目に―」
が開催されました.
金原先生が,藤田医科大学病院 救急総合内科の岩田先生,当院救急集中治療科の近藤先生とともに東日本大震災の被災地に行った時の体験を話してくださいました.
金原先生はおよそ1か月間,被災地の医療スタッフと協力して診療に携わりました.スタッフと良好な関係を築くことの大切さ,医療資源の保管の難しさなど,テレビや新聞では報道されていない写真も用いて現場のリアルな状況を知ることができました.
国立病院機構で働く医療者として,何らかの大災害が起きた際には対応しなければならない立場であることを自覚し,有事の時にどのように対応すべきか自分なりに考えておくことが必要であると,改めて学んだと研修医は話していました.
「大切な人を守るためにどのような行動をとるべきか,日頃から考えておきましょう」
というメッセージが心に響いた勉強会でした.
卒後教育研修センター
令和2年度のベスト指導医が決定し
先日の研修修了式の中で表彰されました.
毎年,研修医たちによって選出されるベスト指導医,
今年度栄えある賞に輝いたのは…
救急集中治療科の自見孝一朗先生です.
自見先生は当院の初期研修を修了し,現在は救急集中治療科のスタッフとして働いています.卒後教育研修センターの指導医でもあり,研修医向けの勉強会を頻繁に開催するなど,さまざまな場面で研修医教育に携わっています.
自見先生は,研修医に向けて
「研修医のみんなの勉強会をよく担当することがありますが,実はその準備にはめちゃくちゃ時間がかかっています.人に教えるためには,自分が必死になって勉強しなければなりません.
2年次の先生たちはこれから3年目になり,1年次の先生たちはこれから2年次になり,それぞれ後輩たちが新しく入ってきて,皆さんは教える立場になります.勉強会など担当する機会があれば,ぜひやってほしいです.何よりも自分のためになります.
診療の現場では,自分がやった方が早いし確実だと思う場面がこれから幾度もあると思いますが,余裕があるときはぜひ後輩にやらせてみて,指導の立場に立ってください.
これから一緒に“後輩を育てる”ということを実践していきましょう」
とメッセージを贈りました.
自見先生,いつもありがとうございます.
今後ともよろしくお願いいたします.
卒後教育研修センター
3月23日,
平成31年度初期臨床研修医 修了式を行いました.
長谷川院長より,研修医一人ひとりに修了証書が授与されました.
院長,副院長より
医師として最初に働いた研修病院は思い出深いものです.この先もずっとこの2年間を,そして同期を大切にしてください.
必ずどこかに,あなたのことを必要とする患者さんがいます.それを忘れないで.
コロナウイルス感染症の流行という,歴史の1ページの中で研修したということを,どうか「不幸」と思わずに,困難を乗り越えたという自信をもって,この先の道を進んでいってほしいです.
等はなむけの言葉がありました.
研修医からは,
名古屋医療センターでの2年間の研修を終えられることを誇りに思います.
指導医,上級医,病棟他すべてのスタッフのみなさんに支えられた2年間でした.
3年目以降,少しでも恩返しができるよう精進していきたいです.
等,感謝と決意の言葉がありました.
これからは研修医ではなくなる皆さん,
2年間の研修を経て,とても頼もしい顔つきになりました.
4月からは,それぞれの専門分野へ進みます.
当院で研修を続ける先生,院外へ飛び出していく先生,みんな応援しています.
初期研修修了,おめでとうございます!
卒後教育研修センター
毎月第3月曜日の夕方に,
総合内科の安藤先生による研修医のための勉強会
ER内科 walk-in 症例カンファレンスを開催しています.
ERの日当直中に担当した walk-in 症例の中から,対応に困ったケースやモヤモヤしたケース,稀な疾患が隠れていたケースなどを研修医が持ち寄ります.
安藤先生のファシリテーションにより,集まった研修医同士で情報を共有し,自分だったらどのように対応したか,どのような点に留意して診察を行っていくべきか,など意見を交わします.
1人の経験は限られたものですが,こうして症例を共有することで研修医全体でレベルアップすることができます.
「安藤先生の walk-in カンファは,非常に教育的で毎回本当に多くの学びがあります」と研修医たちは口にしています.
安藤先生,いつもありがとうございます.
卒後教育研修センター
3月6日,
平成31年度初期臨床研修医の研修修了発表会を行いました.
2年間の初期研修を振り返って,印象に残った症例や,深く考えさせられた患者さんやご家族とのかかわり,自分を変えた出来事など,14名それぞれの想いが詰まった発表となりました.14名みんなの2年間の苦悩や重圧,喜びや成長,心の変化などをうかがうことができました.
2年前の入職時オリエンテーション時,ある指導医の
「休日はデートの前に回診に行け」
という言葉を聞いて,たいへんな職業を選んでしまった…と思いながらも,
“人の為に尽くす”
という初心を心に刻み,不安いっぱいのスタートをきったK医師.
この初心を貫くために「患者さんの元にたくさん行こう」と決めました.
呼吸器内科ローテ中に,指導医の先生に手取り足取り教えてもらいながら冷や汗びっしょりになって胸腔穿刺をした患者さんから
「呼吸が楽になったよ.ありがとう」と声をかけられた時,自分が初めて誰かの役に立ったかもしれないと感じた瞬間だったといいます.その日からその患者さんを担当させていただくことになり,体を動かすことが困難な患者さんに代わってコンビニで飲み物や新聞を買っては病室へ届ける毎日が続きました.呼吸器内科ローテが終わってからもその関係は続き,いつの間にか信頼関係が出来上がっていました.
ある日,その患者さんが病室でぽつりと
「死ぬのってやっぱりなんだか寂しいなあ」
と仰った言葉が今でも忘れられない言葉としてK医師の胸に深く刻まれています.
呼吸器内科ローテが終わったあと,外来治療が可能になった患者さんは自宅退院となりましたが,しばらくして当院ERに心肺停止で搬送され亡くなりました.K医師も主治医の先生に呼んでもらい手を合わせることができました.とても悲しい経験でしたが,こんなに深くかかわらせていただけたことに心から感謝した出来事であったと発表しました.
K医師は,
「研修医だからこそできることがある.上級医の先生方にはない“時間”が,僕らにはあります.その時間を使ってベッドサイドで患者さんの話をよく聞くと今後の治療に生かせる僅かな訴えやヒントがあることがわかりました.また患者さんに触れて得られる経験は何ものにも代えがたいということを実感しました.患者さんからの生の声を聞くことで,症状が頭に刻み込まれるという経験を何度もしました.ここまで患者さんと深くかかわれるのは研修医の特権であると感じました」と話しました.
「2年間で本当にたくさんの人の死をみました.逆に必死に生きる人もたくさんみました.生と死は反対のものですが,もっとも近くにあるものなのだと学びました」
4月から小児科へ進むK医師.最後に,これからも「怖い」という気持ちを持ち続けながら頑張っていきたいと決意を述べていました.
発表を終えたあとの,みんなの晴れやかな笑顔が印象的でした.
入職時以来の14名全員集合の貴重な瞬間でした.
研修医生活も残すところあと3週間です.
卒後教育研修センター
2月19日夕方,
救急集中治療科の金原先生による研修医のための勉強会
「I♥IVR」が開催されました.
会場とオンラインのハイブリッド開催で,研修医のほかに救命救急センターとERの看護師のみなさんも数多く参加し,にぎやかな勉強会となりました.
勉強会ではいくつかの症例を提示しながら,緊急IVR,外傷IVRについて重要なポイントの解説がありました.
当院の救急受診患者数データ(2019年)をみると…
総受診 16,558件
救急搬送 9,835件
CPA 424件
救急車・CPAが多く,Walk-inが少ない…重症者割合が比較的高いのが特徴といえます.
当院はER,ICU,IVRがシームレスに繋がっています.ERでは軽症から重症まですべての患者さんを診て,重症な例はすぐにICU,IVRへ繋ぎ継続的な治療ができます.
名古屋医療センターの初期臨床研修プログラムでは,1年次と2年次にそれぞれ1ターム(4週)ずつERを,1年次の後半から2年次に1.5ターム(6週)ICUをローテーションします.ERローテ時には金原先生のもとでIVRを経験した研修医もいます.
「緊急時こそチームワークの見せ所.緊急時だからこそ準備が大事」と話していた金原先生.救急の現場で医療スタッフとして働く“面白み”“魅力”を教わった勉強会でした.
卒後教育研修センター