★愛知県,名古屋で初期/後期研修を考えている医学生/研修医のみなさんへ★

当センターは,実り多き充実した研修生活が送れるよう,教育熱心な指導医と事務担当がチームとなって初期/後期研修医のみなさんを積極的にサポートしています.

https://nagoya.hosp.go.jp/interndoc-jr/

日頃の研修や勉強会の様子など当院の研修を体感いただけるような記事や,病院見学,説明会,採用活動関連の情報を随時発信してまいります.

興味のある方はのぞいてみてくださいね...φ(´ω`。)




2022年3月31日木曜日

ベスト研修医賞の発表(2022.03)

先日の研修修了式の中で

令和2年度ベスト研修医賞の発表がありました.

診療科・病棟と,研修医と関わりの深かったERの看護師の皆さん,専攻医や1年次研修医たちの投票によって選ばれた,2年間でもっとも活躍した研修医を“ベスト研修医”として表彰しています.

今年,栄えあるベスト研修医賞に輝いたのは…

T医師です.

投票に際して寄せれたコメントには,「どんな状態でも焦らず視野が広い」「人望がある」「患者さんに真摯に向き合っている」「医学的なことに加えて接遇や謙虚さが素晴らしい」「丁寧に,そして積極的に仕事に取り組んでいた」などがありました.


T医師は受賞のあいさつで,
「コロナ禍で距離を保つことが求められ,友人関係にもそれが影響しているのではと心配していると院長先生は仰いましたが,そんな心配は全くなく,本当に良い仲間に出会えて,密な関係を築くことができました.一緒にお酒を飲む機会こそ少なかったものの,診療に関することで悩みや喜びを共有したり,夜遅くまで勉強したり,休日は一緒に筋トレをしたり…本当に楽しい2年間でした.3年目は当院で引き続き救急科専攻医として研修します.ERで研修医と関わることが多いので,これまで学んだことを少しでも伝えていけたらと思います」
と話しました.

いつも穏やかな笑顔で,上級医からも信頼されているT医師.
「T先生に任せているから大丈夫!」と,普通なら嫌だな…困ったな…と思ってしまうことでも,T医師は前向きに対応してくれます.

“挑戦なき者に成功なし”
名古屋医療センター令和2年度研修医のスローガンです.

困難な状況の中でも挑戦する気持ちを失うことなく,お互いを助け合い,支え合いながら修了の日を迎えました.

卒後教育研修センター

2022年3月25日金曜日

今年度のベスト指導医が決定しました(2022.03)

 令和3年度のベスト指導医が決定し,

先日の研修修了式の中で表彰されました.


毎年,研修医たちによって選出されるベスト指導医,

今年度栄えある賞に輝いたのは…

総合内科濱田博史先生です.

総合内科のスタッフ医師である濱田先生は月に2回,研修医のための勉強会ER Walk-in 症例振り返りカンファレンスを担当してくださっています.その他,T&A講習会(内科救急初期診療のトレーニング)のインストラクターを務めるなどさまざまな場面で研修医教育に携わってくださる先生です.

濱田先生は,研修医に向けて

「自分の初期研修のことを思い出すと,本当に楽しかったという気持ちが大きいです.初期研修が終わるとき,まだ初期研修が続くといいのになぁと思いました.そして後期研修医となり,また後期研修が終わるとき,やはり楽しくて楽しくて,もっと後期研修が続けばいいのにと思いました.皆さんも,ぜひ充実した後期研修をしてください」

とメッセージを贈りました.

濱田先生,いつもありがとうございます.

これからもよろしくお願いいたします.

卒後教育研修センター

研修修了式を行いました(2022.03)

 3月24日,

令和2年度初期臨床研修医 修了式を行いました.

長谷川院長より,一人ひとりに修了証書が授与されました.

院長,副院長より

コロナウイルスの流行の中での研修は,大変なことが多かったと思いますが

良かったことも悪かったことも,すべてがこれからの糧になっていくと信じて

ネガティブに捉えるのではなく,困難を乗り越えたという自信をもって

この先の道を進んでください.

同じ病院で研修した同期の仲間というのは,何にも代えがたい大切なものです.この先,こんな仲間にはなかなか出会えません.コロナ禍でどうしても距離を保つことが求められ,友人関係にもそれが影響しているのではないかと心配しますが,どうか仲間を大切にしてください.

医師としてまだたったの2年が過ぎただけです.これから医師としての長い人生が続きます.どうか自己研鑽を続けてください.

等,はなむけの言葉がありました.


来賓としてご出席くださった研修管理委員会の外部委員である名古屋大学大学院教育発達科学研究科の大谷教授より,

自分のことを「先生」と呼ばない人との出逢いとつながりをどうか大切にしてください.社会的ステイタスのある医師という職業は,研修医1年目から「先生」とまわりから呼ばれます.そこには落とし穴があるのです.それは非常に深い落とし穴です.異業種交流に努めて,自分のいる世界がいかに狭いのかを自覚し,広い視野を持ってください.

そして言葉を磨いてください.「磨く」というのは「磨いて尖らせる」ということばかりでなく,「磨いて角を取り除いて丸くする」ということです.医療者が使う専門用語を,患者や患者家族に使わないでください.自分たちの当たり前は,患者にとっては当たり前ではないということを忘れずに,コミュニケーションをとってください.

という温かい祝辞をいただきました.


研修医からは,

指導医,病棟他スタッフ,同期のみんな,多くの人に支えられた2年間でした.

やめたいと思った時もありましたが,やめないで良かった.みんなと一緒に修了できることを本当に嬉しく思います.

3年目,少しでも名古屋医療センターに貢献できるよう頑張っていきたいです.

と,感謝と決意の言葉がありました.


これからは研修医ではなくなるみなさん,

2年間の研修を経て,とてもたくましい顔つきになりました.

4月からはそれぞれ専門分野へと進みます.

当院で研修を続ける先生,院外へ飛び出していく先生,みんな応援しています.

初期研修修了,おめでとうございます!

卒後教育研修センター

2022年3月14日月曜日

研修修了発表会を行いました(2022.03)

 3月12日,

令和2年度初期臨床研修医の研修修了発表会を行いました.

2年間の初期研修を振り返って,印象に残った症例や,患者さんやご家族とのかかわり,指導医やスタッフからの言葉,自分を変えた出来事など,15名それぞれの想いが詰まった発表となりました.15名みんなの,2年間の苦悩や重圧,喜びや成長,心の変化などをうかがうことができました.


「コロナ禍における外傷症例の比較」

というタイトルで発表したH医師.

自身の通う高校の前で交通事故が発生し,突然亡くなる命があるということを目の当たりにしたことが医師を志すきっかけになりました.

H医師は当院の外傷データバンクの統計データを用いて,COVID-19発生前と発生後における外傷を契機とした入院症例の比較検討を行いました.


3年目は外科の道へ進むH医師.これからも多くのことを学ぶ一方で,自分が教えていただいたことを後輩へ還元していきたいと決意を述べていました.

会の終わりに,長谷川院長をはじめ審査員の先生方からは

「2年間ご苦労様でした」と労いの言葉と,プレゼンテーションの仕方のアドバイス,自己を振り返る時間を持つことの大切さ,仲間を大事にしてほしいという願いなど,さまざまな観点からのメッセージがありました.


発表を終えたあと,みんなの晴れやかな笑顔が輝いていました.

研修医生活も残り半月ほどです.

卒後教育研修センター

2022年2月1日火曜日

研修医勉強会「カリウム濃度異常とその補正」(2022.01)

 1月31日夕方,

腎臓内科の龍華章裕先生による研修医のための勉強会

「カリウム濃度異常とその補正」が開催されました.

■症例 35歳女性

主訴:四肢の脱力

現病歴:来院3日前の朝から両足に力が入りづらくなった.筋肉痛が出現し,歩行も困難になったため家族に連れられてER受診.血液検査でK:2.1mEq/Lのため腎臓内科にコンサルト.

このような患者さんに対して,あなたならまず何をしますか?


高カリウム血症,低カリウム血症について

実際の症例をもとにそのマネジメント,治療法や注意点について詳しい解説がありました.


龍華先生は当院の初期研修を修了され,幾年かぶりに当院へ戻ってこられました.当院の研修医の気持ちをよく理解し,研修医に対してとても温かい指導をしてくださいます.龍華先生を慕って15名以上の研修医たちが集まり,にぎやかな勉強会となりました.

龍華先生,ありがとうございました.

卒後教育研修センター


研修医勉強会「検査に関する疑問質問」(2022.01)

1月26日夕方,

臨床検査科の山本涼子先生による研修医のための勉強会

「検査に関する疑問質問」が開催されました.

事前に研修医から集められた「検査に関する疑問質問」に,山本先生が丁寧にお答えくださいました.

Q:高感度トロポニンⅠやD-dimerのカットオフ値は?臨床上有意な値は?

Q:尿中抗原検査(肺炎球菌・レジオネラ)は意義があるのか?

Q:LDHは救急外来でどのように活用すればよいか?

Q:検体提出時,注意が必要な検査項目はあるか?

などなど…

また,検査技師のみなさんから医師の検査オーダーや検体提出に関する要望を事前に聞き取り調査し,研修医へフィードバックしてくださいました.

日頃の業務中にはなかなか話し合うことのできないけれど大切な情報について,検査科の技師のみなさんと研修医の橋渡しをしてくださるような温かい勉強会でした.

山本先生,ありがとうございました.

卒後教育研修センター

2022年1月12日水曜日

研修医勉強会「やり直し感染症と抗菌薬はじめの一歩 [第2回]」(2022.01)

 1月7日夕方,

腫瘍内科の杉山圭司先生による研修医のための勉強会

「やり直し感染症と抗菌薬はじめの一歩 [第2回]」が開催されました.


感染症?抗菌薬?…どうしたらいいの??と途方に暮れてしまうような感染症Beginnerの方,

ERで肺炎の患者さんをみたときにどのような抗菌薬治療をすればよいか選択の根拠がわからない…

というような方を対象に話をします,と杉山先生.

総論の[第1回]に続き,今回は各論として

■細菌性肺炎

■尿路感染症

■腹腔内感染症

■血流感染症

■発熱性好中球減少症

■各種感染症の治療期間

について解説がありました.


杉山先生は…

患者さんの背景と,どの臓器に感染が起きているかがわかれば,起炎菌が絞られてくるので,どの抗生物質を使えばよいかがわかります.パターンが決まっているので,自分の中で整理しておくことが大事です.くりかえし経験すれば覚えていくものですが,覚えるのが大変なら,テキストを見ればいいのです.

ただし,

感染臓器はどこなんだろうか?

この患者さんの背景はどうだろうか?

これらは当然ですがテキストには書いていないことです.

自分で診察し,所見,経過,historyをとって考え,評価することが最も大切です.


アプリなどの便利なツールは有効的に活用し,1症例1症例,実際にみたこと,やったことをテキストと照らし合せてみてください.実際の患者さんの経過をみて,自分で考え,指導医とディスカッションしながら診療していくことのくりかえしがみなさんの力になっていきます.

と話していました.

杉山先生,ありがとうございました.

卒後教育研修センター