★愛知県,名古屋で初期/後期研修を考えている医学生/研修医のみなさんへ★

当センターは,実り多き充実した研修生活が送れるよう,教育熱心な指導医と事務担当がチームとなって初期/後期研修医のみなさんを積極的にサポートしています.

https://nagoya.hosp.go.jp/interndoc-jr/

日頃の研修や勉強会の様子など当院の研修を体感いただけるような記事や,病院見学,説明会,採用活動関連の情報を随時発信してまいります.

興味のある方はのぞいてみてくださいね...φ(´ω`。)




2020年11月19日木曜日

【再告知】医学生のみなさまへ 臨床研修病院説明会/オンライン説明会のお知らせです

 開催日が近づいてまいりました.再度お知らせいたします.


12月5日,医学生対象

名古屋医療センター(Nagoya Medical Center)

初期臨床研修説明会/オンライン説明会を開催いたします.

当院へお越しいただくか,オンラインでご視聴いただくか,参加方法をお選びください.

オンライン会議ツールCisco Webex Meetingsを利用し,名古屋医療センターより同時配信いたします.

《日時》2020年12月5日(土)14:00より(1時間程度)

《会場》名古屋医療センター 講堂

《対象》医学生

《プログラム》(予定)

①NMCの初期研修紹介:当院の初期研修について研修医が等身大で語ります.

②NMCのER紹介:当院のER研修についてER専属医がお話しします.

③質疑応答:気になってるあんなことやこんなこと,研修医がお答えします.プログラムや研修について,研修医に聞いてみたいことがありましたら下記申込みフォームにご記入ください.


COVID-19感染拡大により病院見学や説明会が軒並み中止となる中,ご自身の進路選択に不安を抱えている医学生の方も多いと思います.

当院の説明会は研修医が企画・運営するカジュアルな会です.

医学生のみなさん,ぜひお気軽にご参加ください.

参加ご希望の方は,こちらのエントリーフォームよりお申込みください.

卒後教育研修センター

2020年11月4日水曜日

研修医オンライン勉強会「藤田医科大学 岩田充永先生の救急カンファレンス」(2020.10)

 藤田医科大学 救急総合内科教授岩田充永先生には

月に一度当院のER症例振り返りカンファレンスにファシリテーターとしてお越しいただいています.

10月30日のカンファレンスはWebex Meetingsを利用してオンラインで開催されました.


今回は,研修医1年次H医師と専攻医H医師がそれぞれ症例提示しました.

〔症例①〕

50歳代の男性,レベル低下と脱力が主訴の患者さんです.訪問介護の担当者が自宅を訪れたところベッド近くで倒れているのを発見,救急要請しました.

搬送時,JCSはⅠ-1,血圧が低く,徐脈,体温も低下していました.アルコール依存症による肝硬変が既往にある患者さんでした.

H医師は血圧の低さがショック状態と判断,アルコールによる脱水の可能性とショックの鑑別を考えました.

岩田先生:意識障害の鑑別を考えていけばよいですが,患者さんの年齢や生活背景,バイタルをみると,いろいろな要素が複雑に絡み合ったケースかもしれないと念頭に置く必要がありそうですね.徐脈+ショックの場合にはどのような鑑別が考えられるでしょうか?

研修医のH医師は今回の症例を振り返って,徐脈+ショックの鑑別が十分にできなかったことが反省点です…と言っていました.

血液のデータから低血糖が明らかで,さらに急性膵炎が疑われ,補液,血糖の補正が行われました.その後ICUに入院となり,急性膵炎の治療によりバイタルは正常化したということです.

岩田先生より,肝硬変が既往にある患者さんの血糖補正の際の注意点と,コンサルテーションの仕方についてアドバイスをいただきました.

〔症例②〕

80歳代の女性,意識障害の患者さんです.施設入所中の方で,昼過ぎに突然顔面蒼白になり,倒れ込みました.要介護4ですが施設内では歩行器歩行でき,食事も自己摂取できる方です.

搬送時のGCSは3点.意識障害とⅡ型呼吸不全…挿管が必要となりそうだな…と上級医と相談しているところへ患者さんの入所している施設の方が到着されました.

施設の方によると,この患者さんは「人工呼吸器は嫌だ」という Living Will をお持ちの方でした.

専攻医のH医師は,現時点では患者さんの状態が不治であるかはわからない…ただ自発呼吸では直に呼吸停止してしまうだろう…どうしよう…と考えました.

ここで専攻医H医師より,カンファレンスに参加していた研修医のみんなに向けて質問が投げかけられました.

研修医の皆さんなら,どうしますか?

①何を言っているんだ!挿管するに決まっている!

②要はDNARでしょう?何もしなくて良いんじゃ…

③補助換気しながら,可能な範囲で原因検索をしよう

④(他の意見はありますか?)


CT検査によると気管内異物があり,気道閉塞が最も疑わしかったということです.ERでは意識レベルの改善はなく,いつ呼吸停止するかわからない状態でした.内科の医師により入院,Living Will 通りに侵襲的なことは行わない方針となりました.

患者さんは翌日,覚醒し会話可能になり,麻痺などの症状もありませんでした.誤嚥性肺炎の治療を行い,第11病日で退院し元の施設に戻ることができました.

岩田先生は「非常に深くて,難しいケースでしたね.今回の Living Will は不治かつ末期である場合に延命措置を施さないでほしいということであり,われわれ医師は患者さんを目の前にしたら救命できる疾患がないか原因検索の手を止めてはいけないし,救命できる方法がないか考えることをやめては決していけないですよね」と仰いました.

専攻医のH医師は,Living Will のはっきりしている患者の意識障害を経験し,延命を希望しないことと治療をしないことは同一ではないことを再認識できたと発表しました.カンファレンスに参加していた研修医のみんなもDNAR,Living Willについて改めて考えることができました.


1人ができる経験は限られていますが,こうして1人の経験を共有することで全員のレベルアップにつながります.

岩田先生,ありがとうございました.

卒後教育研修センター

2020年10月19日月曜日

病院見学の制限を解除しました

 医学生、研修医の皆さまへ

本日(10月19日)より病院見学の制限を解除しました

当院は全国から学生が集まることが特徴でしたので、制限がありお断りをしていた時は

本当に心苦しかったのです。お断りをした皆さん、本当にごめんなさい。

本日から申し込みができますので、

実際に来ていただいて、当院をみていただけたらと思います。

お申込みをお待ちしてます。

https://www.nnh.go.jp/interndoc-jr/tour/



2020年10月13日火曜日

医学生のみなさまへ 臨床研修病院説明会/オンライン説明会のお知らせです

 

12月5日,医学生対象

名古屋医療センター(Nagoya Medical Center)

初期臨床研修説明会/オンライン説明会を開催いたします.

当院お越しいただくか,オンラインで参加されるか,参加方法をお選びください.

オンライン会議ツールCisco Webex Meetingsを利用し,名古屋医療センターより同時配信いたします.

《日 時》2020年12月5日(土)14:00より(1時間程度)

《会 場》名古屋医療センター 講堂

《対 象》医学生

《プログラム》(予定)

①NMCの初期研修紹介:当院の初期研修について研修医が等身大で語ります.

②NMCのER紹介:当院のER研修についてER専属医がお話しします.

③質疑応答:気になっているあんなことやこんなこと,研修医がお答えします.プログラムや研修について,研修医に聞いてみたいことがありましたら下記申込みフォームにご入力ください.


COVID-19感染拡大により病院見学や説明会が軒並み中止となる中,ご自身の進路選択に不安を抱えている医学生の方も多いと思います.

当院の説明会は研修医が企画・運営するカジュアルな会です.

医学生のみなさん,ぜひお気軽にご参加ください.


参加ご希望の方はこちらの専用フォームからエントリーをお願いいたします!

卒後教育研修センター

2020年10月12日月曜日

救急集中治療科 動画を公開しています

 救急集中治療科の紹介動画を病院ホームページ,YouTubeで公開しています.

名古屋医療センターHP>救急集中治療科医師募集について

救急集中治療科医師募集(国立病院機構 名古屋医療センター)(YouTube)

当院の救急集中治療科の特徴が詳しく紹介されています.

現在研修中の研修医も登場します!

当院のERで働くイメージを思い描いていただけると思います.

救急に興味のある医学生のみなさん,ぜひご覧ください!

卒後教育研修センター

2020年9月28日月曜日

研修医オンライン勉強会「藤田医科大学 岩田充永先生の救急カンファレンス」(2020.9)

 藤田医科大学 救急総合内科教授岩田充永先生には

月に一度当院のER症例振り返りカンファレンスにファシリテーターとしてお越しいただいています.

9月25日の救急カンファレンスも前回と同様Webex Meetingsを利用してオンラインで開催されました.


今回の症例提示は研修医2年次のM医師.

今年1月,M医師が1年次でERをローテーションしていた時に担当した症例です.

午後5時頃,ちょうど日勤帯から当直帯に引継ぎをしている時間でER内は少しバタバタとしていました.

90歳代の男性,SpO2低下と不穏が主訴の患者さんです.

入所中の施設内の浴槽に顔をつけた状態でうつぶせに浮いているところを施設職員が発見し救急要請しました.

男性はADL自立しており,普段から一人で入浴していました.その時は浴室内で気を失って浴槽に倒れたようでした.

到着時,意識レベルⅠ-3,顔面蒼白,頻呼吸,顔を横に振り呼吸苦を訴えて不穏が強くありました.

SpO2低下は水をたくさん飲みこんだことによるものだと考えられました.

では、なぜうつぶせで浴槽に沈むようなことになってしまったのか,原因はどのようなことが考えられるでしょうか?

岩田先生から質問が投げかけられます.

M先生はその時,意識障害の原因は何だと疑って検査をしていたのですか?

M医師は「当時1年次だった自分は,意識障害の原因究明にまで気が回っていませんでした.苦しそうにしている目の前の患者さんをどうしてあげたらよいのかと考えるだけでいっぱいだったように思います」と話しました.

患者さんは誤嚥,陰圧性肺水腫の疑いでHCUに入院となり,その後1週間ほどで呼吸状態は改善し退院されました.

意識障害には必ず何か原因があるはずです.起きている事態(患者さんの今の状態)に対処しながら,原因探索を同時に進行していかなければなりません.今回の症例は,原因究明はできなかったですが,起こった事態に対しては上手く対処できた…

これはモヤっとする症例でしたね,と岩田先生.しかしこのようなケースはよくあります.高齢者の場合,真水の誤嚥だけであっても肺水腫になる危険性があるということを1年次の先生たちには知っておいてほしいです.

岩田先生からは,意識障害・失神の原因究明の考え方や,NPPV装着時,プロポフォール使用の際の注意点などについて解説がありました.

M医師が担当した症例について参加した研修医全員で考え,ERでの思考過程を共有することができました.

岩田先生,ありがとうございました.

次回は10月末に開催予定です.

卒後教育研修センター

2020年9月8日火曜日

病院見学受け入れ再開のお知らせ

 2020年9月8日より病院見学受け入れを再開いたしました.

受け入れには条件がありますので,詳細は当院ホームページをご覧ください.

名古屋医療センターHP 病院見学のご案内

なお,個別WEB診療科説明会も引き続き随時受け付けております.

名古屋医療センターHP 個別WEB診療科説明会

医学生のみなさん,ぜひお気軽にお申込みください.

卒後教育研修センター