集中治療科ER室長の近藤貴士郎医師による研修医のための勉強会が行われました.
今回のテーマは「中毒・OD(前編)」
本日の目標は・・・
①中毒に対しての基本的な診療の進め方を理解する
②あぶない中毒を知る
③中毒特有の治療法の適応を知る
Case1.救急隊からの電話
「30歳女性のoverdose(過量服薬)です」
「レベルはⅡケタ,BP90/50 HR60 SpO2 92 37.2℃」
「200錠くらい空きの薬があります.セパゾン®が100錠くらいとルボックス®とデパケン®とプロチゾラムが30錠くらいです」
「アルコール臭もします」
「到着まであと10分です」
さあ,患者さんの到着までにどんな準備をしますか!?
日々ERで研修をしていると,さまざまなケースに遭遇します.
中毒・ODの場合,原因物質に対して適切な処置をしなければ死に至ることもあります.
研修医のみんな,どんな検査が必要だろうか?もしご家族がいらっしゃったらどのようなことを聴きたいか?適切な処置は?悩みながらディスカッションしていました.
本日のまとめ・・・
①中毒はまず全身管理
②症状,所見が推定される原因物質と服用量で説明がつくかを常に考える
③胃洗浄,活性炭,血液浄化の適応は限られるが,実施するなら正しい方法で
④原因物質が不明なときは,症状,所見から系統を推測する
来週,「中毒・OD(後編)」へ続きます.
近藤先生,いつもありがとうございます.
卒後教育研修センター
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