27年度初期臨床研修医の研修修了発表会を行いました.
2年間の研修を振り返って,印象に残った経験,深く考えさせられた症例や患者さんとの出会い等,それぞれに個性溢れる,想いが詰まった発表となりました.
麻酔科での研修中に担当した交通外傷の患者さん,
手術室に漂うただならぬ緊張感,そこで自分の無力さを痛感したというS医師.
しかしそこにいるすべてのスタッフが誰一人諦めずに,患者さんにとっての最善の治療を行おうとしていたこと.
後日,その患者さんが元気に退院されたことを知り,医師として何ものにも代えがたい喜びを感じたこと.
外科医の道を志すきっかけとなった経験を発表していました.
“患者さんの人生に関わるということ”というタイトルで発表したJ医師.
医師として,医学的な視点から最善の方法を提示することはもちろん重要.
しかし患者さんにとってそれが本当にベストな選択であるのか,常に考えなければならない.
3年目から集中治療科の医師となることを決めたJ医師,
ERやICUという救命の現場ではメディカルな部分が優先され,患者さんとの関わりも初療から超急性期という『点』になります.
それでも患者さんには治療中も,退院した後も,その後の人生という『線』があり,それを支えるには他の医療従事者との協力が必要不可欠.
『点』でしか関われない領域に進みますが,患者さんの『線』をいつも考えられる医師になりたいと発表しました.
発表の緊張から解放された研修医のみんなの,晴れやかな笑顔が輝いていました.
おつかれさまでした.
研修医生活も残り半月ほどです.
卒後教育研修センター
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