名古屋医療センター新研修医オリエンテーションの名物プログラム,
副卒後教育研修センター長の小暮先生による“研修心得”です.
医師として,社会人としての,2年間の研修生活の過ごし方や日々のふるまいについてお話がありました.
「みんなに『良い医者』になってほしいから,この話をします.
『良い医者』とはどんな医者か…さまざまな価値観があると思います.
『良い医者』…それは『常に患者が中心にある医者』だと私は考えます.
『自分が』ではなく,『患者が』どうであるか?を常に考えることが大切です.
主治医としての振る舞いを身につけること.
自分が患者を担当するという責任感を持つこと.
自分しかいないと思って診療にあたること.
担当の患者さんには毎日必ず会いに行くこと.病院が休みの日であっても,患者さんの病態変化に休みはありません.
『1st callは私に!』と病棟で伝えておくこと.
悩んだら,行きたくない道を選ぶこと.たいていの場合,その道が正解です.
プライドを捨てること.『傷つきたくない症候群』に罹患せずに済みます.嘘をつかないこと.
自分の頭を使って考えること.スマホは使うな!
医療の怖さ,命の重さ,自己の無力さを常に心に留めておくこと.
たかが2年,されど2年.
初期研修の2年間が終わった時,2年間をどう過ごしたかによって身についている知識や技術には人によってさほど大きな差ができるとは思えません.しかし,2年間をどう過ごしたかによって3年目以降の伸びの角度がまったく異なります.
楽しい2年間の研修生活にしましょう!」
小暮先生の言葉に,頷きながら真剣に耳を傾ける研修医の姿がありました.
卒後教育研修センター