総合内科の脇坂達郎先生によるNMC名物研修医勉強会
内科症例カンファレンス Wakipedia が開催されました.
(フリー百科事典Wikipedia...ではなく..)
今回は脇坂先生による症例提示.
70代の男性,主訴は「フラフラする,物忘れ」
長年,高血圧であり,お酒をよく飲む
近医を受診したところ貧血の症状があり,当院総合内科を外来受診
脇坂先生;さあ,こんな患者さんが来たらどうする?
研修医①;もう少し情報を聞き出したいけど...何から手をつけたらいいのか...
脇坂先生;そうだね.一つひとつ情報を聞いていくことにしましょう.どんな質問をしたいですか?
研修医②;「フラフラする」とはどんな感じか,めまいなのか,足がヨロヨロする感じなのか.
研修医③;貧血の症状はいつからか,近医から情報を得たい.
研修医④;既往歴,手術歴は?飲酒の量は?
研修医⑤;飲んでいる薬は?
脇坂先生;患者さんやご家族からの情報を一つひとつ聞き出しながら,全体像をみることも大事ですね.何を疑って,どのような症状を探して診察するかが大切です.この患者さんは血液検査の結果,ビタミンB1やB12が低値であることがわかりました.入院して治療を開始することになりましたが,どんなことに気をつけるべきでしょうか?
研修医⑥;アルコール離脱.最終飲酒はいつか確認したほうがいいと思います.
脇坂先生;⑥先生,鋭いね~.アルコール離脱症候群は場合によって非常に危険なことがありますね.AKA(アルコール性ケトアシドーシス)について,聞いたことがありますか?
こんなふうに,脇坂先生と研修医たちの対話によって,患者さんの主訴からバックグランド,診察,治療方針に迫ります.
「お酒,アルコールの合併症に関する知識は,将来研修医のみんながどの診療科に進むことになっても必要です.研修医のうちに,どの科に進んでも役立つ知識を身につけてほしいと思っています」と,脇坂先生.
脇坂先生,いつもありがとうございます.
卒後教育研修センター
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