集中治療科 救急外来専属医(ER室長)の近藤貴士郎先生による
救急外傷カンファレンスが開催されました.
通称「外傷カンファ」は,毎月2回 隔週火曜日に開催しています.
研修医がER研修中,または当直業務中に遭遇した外傷症例をもとに意見を交わしたり,JATECに基づいて外傷患者の初期対応を実習形式で勉強したり,近藤先生によるナートや中毒についてのレクチャーなど,内容はさまざまです.
今回は「研修医たちの“日頃の疑問”持ち寄り外傷カンファ」でした.
研修医1年次N医師の疑問・・・
70代,転倒による腕の骨折が疑われた患者さん
レントゲンを撮る際,どの箇所をどのように撮るのがいいのか?悩んでしまいました.
近藤先生によると,たとえば2箇所に骨折の疑いがある場合,1枚のレントゲンの範囲に入るからといって1枚で済ませてしまうのはNG.それぞれの箇所がレントゲン写真の中心になるように2枚撮るのが原則です.
続いて研修医1年次K医師の疑問・・・
アキレス腱を強打し,ひどく痛がっていた患者さん
アキレス腱断裂の診断のためにどうしたらよかったのか?レントゲン?CT?MRI?
トンプソンテストを十分に実施できなかったのにも問題があったと思います・・・
トンプソンテストとエコー検査ができればよかったですね,と近藤先生.
正しいトンプソンテストの方法と,アキレス腱断裂時の足首の固定の仕方などについて,研修医同士お互いに確認し合いました.
日頃の疑問がスッキリ解消した研修医のみんなでした.
近藤先生,いつもありがとうございます.
卒後教育研修センター