集中治療科後期レジデント 自見孝一朗先生による研修医勉強会
「救急初期診療」が開催されました.
ERではある症候に対し,いくつもの鑑別診断を考え行動しなければなりません.
なかでも重大な疾患は必ず除外し,治療可能な疾患を見逃さないのが重要です.意識,気道,呼吸,循環(M-ABC)を迅速に的確に評価し,病歴聴取,身体診察,検査...できる治療を開始し,専門医へつなぐことが研修医の役割です.
またERが夜の病院の顔であることを忘れないこと.医師にとっては1日に何人も診る患者さんのうちの1人であっても,患者さんにとってあなたは唯一の医師です.
夜間および休日に当直をしている研修医による,患者さんやご家族への対応がそのまま病院の評価へつながります.病院の看板を背負い緊迫するERでの業務にあたるという責任,プロフェッショナリズムを常に意識しなければなりません.
■ERでの研修・当直業務が始まって間もなく4ヶ月,そろそろ自分の判断で行動しなければならない時期にさしかかっている1年次研修医にとっては,明日の当直からすぐに実践できる知識を身につける
■1年と4ヶ月,ERでの研修・当直を熟し力をつけてきた2年次研修医にとっては,原点に立ち返り基本を見直す
貴重な勉強会になりました.
当院の初期研修を修了し,集中治療の道へ進んだ自見先生.非常に教育マインドにあふれる先輩で,研修医の指導に積極的にあたってくださいます.
今回は救急初期対応についての総論レクチャーでした.次回「熱中症について」と,各論シリーズへ続きます.
自見先生,いつもありがとうございます!
卒後教育研修センター